
松阪木綿は江戸時代から続く綿織物で三重県から伝統工芸品としての指定も受けています。
ルーツはかつてこの地が日本でも指折りの紡織の中心地だったことに加え、 産地にほど近い伊勢神宮に綿織物の奉納を義務づけられたことで松阪木綿が誕生したとされています。
江戸時代には松阪の城下は商人の町として大いに栄えました。
主に松阪木綿を扱っていた「松阪商人」はいちはやく江戸に店を構え、年間五十万反以上のすさまじい売上を上げたと言われています。(当時の江戸の人口の半分)
松阪木綿の最大の特徴はなんと言っても、現在は国内では少なくなった正藍染を続けているところではないでしょうか。
昔は「松阪縞」として世に出ていたように縞・格子柄がメインでですが、無地も正藍染独特の美しいジャパンブルーが表現されています。
現在では一社のみになってしまった織元ですが、五百年もの伝統を絶やさぬよう日々研究を重ね、織り続けています。
一人でも多くの方にこの生地の魅力を発信して行けたらと思います。


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