日本三大絣の一つと称され、150年以上の歴史がある備後絣。
女性用の作業着・野良着などの素朴な絣というイメージが強い備後絣ですが、数少なくなった生産者の涙ぐましい研究、開発により現代の洋装に合う広幅のナチュラルな素材に生まれ変わりました。
染はもちろん、和テイスト以外にも合う柿渋染、墨染などバリエーションも豊富。
日本人にとって一番馴染みがあり古くから利用されてきた繊維、「木綿」。
自然から生まれたやさしい布は肌にフィットして使えば使う程、素材の味に深みが増していきます。
オシャレな普段づかいの木綿着物やモダンな和洋服、エプロンやテーブルクロスなどお客様の発想次第で毎日の生活が楽しくなるような作品に生まれ変わります。
数十年に渡って備後絣の問屋として営業してきた弊社が自信を持ってオススメする希少価値の高い生地ばかりです。 備後絣のインターネット販売(生地のカット販売)は全国で弊社のみ。ごゆっくりとご覧ください。
◎備後絣の概要
今から160年前、富田久三郎氏により備後地方(広島県東部)で絣の技術が創案されました。
当初は家庭での副業とされてたが、昭和30年代には機械化、分業化が進み、備後絣は地場の主要産業へと発展しました。
最盛期には全国絣生産量の70%を占めるに至り、久留米絣、伊予絣と共に日本三大絣の一つとして全国へ知られるようになりました。
絣は先染め織物で経糸あるいは緯糸を束ね、模様となる部分を糸でくくり、藍などの染料で染めます。
くくられている個所か模様の元となり、経糸、緯糸を織ることで多様な模様が生み出されます。
備後絣は20以上の工程を経て丁寧に作られ、これらはすべて熟練した職人たちの根気と熱意により現在まで受け継がれてきました。
平成4年には「広島県指定伝統工芸品」に登録されました。